首都圏を中心にホームドアの設置が進んできました。
特に東京メトロと東急は積極的ですよね。

安全を追求する姿勢は素晴らしいと思いますが、
新規開業路線でもない限りホームの構造がホームドアに対応していないという事情があります。
以前は鉄道車両のドア位置が不揃いな点がホームドア普及の課題としてよく問題となっていましたが、
車両の置換が進んできた現在においては、車両側ではなくホームの問題が重要なようです。
特にホーム基礎の強度不足により、ホームドア設置のための基礎改修工事が大変だと聞きます。
ホームドアを設置する笠石部分(ホーム端)は片持ち梁のように張り出している場合も多く、
重量物を設置するのに不向きな構造となっているのです。
そのような場所での営業時間帯の土木工事は不可能に近いでしょう。
ですから、メトロや東急のように全駅設置の期限が迫っている会社の場合、
工事担当者の気苦労を察してしまいます。

前置きが長くなりましたが、こうしてホームドアが普及すると
ホームドアの無い風景というのも都市部では過去のものになるのでしょう。
今日はそんな風景を集めてみました。

2012年2月某日 溝の口にて 東急8606F
IMG_6348
半逆光気味のライティングでコルゲートの輝きが美しく光ります。
もうこの駅にはホームドアが付いていますね。
列車本数が高頻度の田園都市線と大井町線に挟まれ、朝ラッシュの混雑具合は危険でしたから
ホームドアの重要性が高い駅だったといえます。

2012年11月某日 溝の口にて 東急8606F
IMG_0103
夕ラッシュ溝の口に滑り込む8606F。
当ブログ最初の記事に掲載した写真はこの構図でさらに列車を引き付けたものでした。

2011年12月某日 たまプラーザにて 東急8606F
IMG_4633
冬の早朝、8606Fがホームに滑り込みます。

2013年1月某日 田奈にて 東急8615F
IMG_0511
この駅もホームドアこそまだ設置されていないものの、
ホーム柵が取り付けられました。
雪が止んで朝日が8615Fの側面を照らしていきます。

編成写真は屈んで撮ることが多いので駅撮りはますます難しくなりそうです。
でも安全にはかえられませんね。