夜行列車も風前の灯火、というかもはやサンライズ出雲・瀬戸のみとなった現在、
わざわざ光量が確保できない夜に列車を撮影する意味はかなり薄れてしまったかもしれません。
しかし、日中には撮れない人工的な光を反射する姿はそれはそれで良いものです。

夜間の撮影だと必然的に流し撮りや光の当たり方に対する工夫が必要となってくるため、
難易度は高くなりがちですが、自分の思い通りに撮影できた時や
偶然にも綺麗に光が反射してくれた時などは結構うれしいものです。

過去にも夜間撮影の写真は掲載していますが、まだまだありますのでご紹介します。

2012年11月某日 あざみ野にて 東急8606F
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ヘッドライトを輝かせて駅を滑り出します。
最近のレンズはフレアやゴーストが全くと言っていいほどでませんが、
上写真のような情景には似つかわしいと思うのです。いかがでしょう。

2012年11月某日 宮前平にて 東急8634F
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この前面の艶めかしい照り具合、最高ですね。
ホームドア取付によりこのような写真は今や撮影不可となりました。

2012年6月某日 溝の口にて 東急9008F/6104F
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LEDの輝きもさることながらシーサースクロッシングの頭頂面が綺麗に反射しており、
メカニカルな雰囲気が漂います。

2012年6月某日 たまプラーザにて 東急5106F
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奥に見える東急8590系のライトが一直線にレールに反射してかっこいいですね。
なんとなく新海誠チックな風情があります。

2012年6月某日 たまプラーザにて 東急8606F
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なんだかイメージボード的な写真ばかり載せてきたので、
最後に王道な撮り方で締めましょう。

このときのレンズはEF70-200mmF2.8L IS Ⅱ USMです。単焦点並みの写りと評されて久しいですが、
このフレアだけが唯一にして最大の欠点といえるかもしれません。
個人的には味があっていいと思いますが、場合によっては盛大に出ますので注意が必要です。
このレンズももう後継機の噂が流れているようです。
そんなに古いレンズとは思ってませんでしたが、もう登場から8年経つんですねぇ……