前回に続いてEF65PFを作っていきます。

続いてはいよいよ床下です。
正直ボディ自体は電車と作り込みに大きな差は無いのですが、床下、特に台車は重量のある客貨車をひっぱりあげる大径の動輪とそれを保持する軸受、台枠や揺れ枕などが複雑かつがっしりと組まれます。
それゆえ作業量が電車とは雲泥の差となります。

というわけで台車が中心の作業となりますが、まずは先にスカートを作ってしまいましょう。
正式名称は"床下覆い"ですが、まああまり一般的ではないのでここでは"スカート"としておきます。

このスカートや連結器回りも機関車らしくジャンパ連結器やら開放テコやらが這いまわっており、既存設計品が流用できないため新規設計が結構多くなりました。

いつものように外形をスケッチで描いていきます。
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前、横、上下からみてどういう形状になっているかよく観察して図に落としていきます。

ソリッドになるとこんな形状。
シンプルな姿はこれはこれで一般形などに流用できそうですね。
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とはいえ、連結器やジャンパなどが付いてきますから、それらの配置も描いていきます。
まず、連結器やジャンパそのものを作る前に、それらがどのあたりに配置されるかを落とし込みます。
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連結器やKE70は既存設計品から流用できたので(完ぺきではないですが……)配置図通りにコピペするだけですが、エアホースや向かって一番右のKE72Hが新規設計でした。
KE72Hは20系ブルトレやコキ10000といった電磁自動空気ブレーキの指令用で、まさしく特急用の証ともいえる装備ですね。
JNR EF65-1000後期 v55


エアホースはこんな感じでスイープ機能でスイーっと……
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3Dスケッチで3次元方向に捻じ曲げてやることで、エアホースらしいねじれた感じを再現できます。
JNR EF65-1000後期 v58


それから機関車に欠かせないのが開放テコ。
テコの名の通り、端を手前に引くとてこの原理で自連の開放ピンが上がって開錠できます。
Nゲージの世界では21世紀になってようやく軟質プラによる表現が追加されましたが、存在感が大きいため、少々オーバースケールであったり形状が違っても歓迎されました。
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これも3Dスケッチで3次元方向に中心線を取ってあげ、スイープ機能で円を中心線通りになぞらせることで再現しています。

前端ステップも細かく。
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JNR EF65-1000後期 v64
スカートが付くとこれまたらしくなってきますね♪
こうやって徐々に実車に近づいてくる感じが一番楽しいころです。
ここから細かい作業が続いてくると無常さを感じてきますので……(笑)


というわけで本日はここまで。
さて、次回はいよいよ台車の設計に入っていきます。
DT115Bは比較的シンプルな形状だとは思いますが、それでもこれまで作ってきた電車用の台車とは比べ物にならない複雑さですので、心してかかりましょう!