今年も残すところあと1週間と少しというところまで来てしまいました。
またしても久々の更新となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

8月末ごろから、無駄に忙しくなってしまった仕事の合間にコツコツと作り込んでいたのが、PFことEF65 1000番台です。
前回更新の記事の中で作成していることはちらっとご紹介していましたが、別建てして個別記事を残しておきます。

一応1/150サイズで作っていますが、1/45Ojスケールで作っても見劣りしないようディテールを過去最高レベルで作り込んでいます。
そのディテールを余すことなく再現しようとして完成が遠ざかる一方ですが、まあ概ね形になってきたのでまとめてみました。
すでにTwitterでも紹介していますが、まとまっていた方が見やすいですよね。

今回初めて機関車というジャンルに手を出しましたが、基本的な作り方は電車と同じです。


・ボディ基礎
まずスケッチで断面を描き、押し出し機能でソリッドにします。
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基本の羊羹型にしてあげます。
前面の折妻はZ平面(ボディ下面)の形状を車体台枠平面図から拾ってボディを切取ってあげます。
前面と屋根肩部のRはフィレットで丸めてあげましょう。

ボディの下面を選択してシェル機能を使えば指定した厚みでモナカ型になります。
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見慣れた模型のボディが現れてきます。

前面のガラスやライトなど基礎的な意匠をスケッチします。
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これを押し出したり切取ったり面取りしたりフィレットしたり……とこねくり回せば顔の基本形できあがり!
JNR EF65-1000後期 v10
たったこれだけでもすでにPFの面影がしっかりと感じられますね。
この時点で似ていないと感じるようならどこかが根本的に間違っていますので、最初のうちに直しておきましょう。
修正が後になればなるほど面倒になります。
実はこの時作った前面も隅のRが寸法ミスしており、実際より緩いRで作っていたため後に修正しています。
幸い修正の効果がわからない程度のミスだったんですが、こういうミスって一度気になると気持ち悪いので……

続いて側面です。
電車の時と同じようにスケッチします。
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基準となる縦ラインをオフセットでどんどん増やして窓やフィルターのラインを出し、複数個ある窓やフィルターは1つ作り込んだらコピペして複写します。
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JNR EF65-1000後期 v15-2
JNR EF65-1000後期 v15
JNR EF65-1000後期 v16-1
個人的には黒Hゴム時代の方がなじみ深いので変えてみました。
クリーム色もさらに濃くしてよりリアルになってきましたね。
側面フィルターは細かい図面が無かったため細部写真をにらめっこして作り込んでいます。
ピラーも面取りがしてあって想像以上に細かく手を入れる必要がありました。

これでボディの基本形は完成です。


・屋根上
機関車の屋根上は、電車と違って機器搬出入可能なモニタ屋根となっています。
また、ランボードが端部にズラッと並び、細かく見るとパンタ下の絶縁用キャンバスとその押えボルト、屋根外周に沿って設置された水切、運転席上の扇風機カバーなどが必要なことが分かります。
避雷器やアンテナ、信号煙管、パンタ類はとりあえず後回し。
JNR EF65-1000後期 v29
まずはかまぼこのような塊を作ってモニタの外形を大まかに取ります。

JNR EF65-1000後期 v38-3
モニタの外形が出来たら、明り取りの窓を付けてあげます。
パンタ台の碍子も生えてきました。
ランボードは取付足のピッチがランボードごとに違うので実車や図面を見間違えないようにしましょう。ちなみに私は間違えました💦

JNR EF65-1000後期 v51-3
こちらは高圧引き込み線。
パンタから取り入れた電気はランボード下を通ってこの高圧引き込み線でボディ内に引き込まれます。
特徴的なケーブルの浮き具合や碍子形状が上手く再現できたと思いますが、これだけで1日かかってしまいます……


・パンタグラフ
EF65にもさまざまな種類がありますが、プロトタイプとしているPF後期型は下枠交差のPS22Bを乗せています。
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JNR EF65-1000後期 v39-2
JNR EF65-1000後期 v40
JNR EF65-1000後期 v41
パンタが載ると実に機関車らしくなってきます♪
実はパンタはまだ完成形ではありません。
配管類や集電舟の水平つり合い装置なんかが付いてないんですね。


・アンテナ・避雷器・信号煙管・ホイッスル
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JNR EF65-1000後期 v51-2
JNR EF65-1000後期 v46
このホイッスル、いい形してますねぇ……(自画自賛)

JR化後の姿で作っていますので、避雷器は細身のLA17です。
もちろんJR無線アンテナも載っています。
屋根上のピンセットで飛ばしがちな小パーツはよく見えるので作り込んで損はないですね。
信号煙管なんて何度飛ばしたことか(笑)

基本的に図面があるものは図面通りに、ないものはできるだけ細部の写真を多角的に観察して、全体的な特徴と細かなディテールの両面を読み取ります。
たとえ図面があっても実物が図面通りに作られているとは限りません。よくよく観察しましょう。

屋根まで一通り作ったら、次は床下です。
が、床下は非常に細かいので本日はここまで!

続きは次回ご紹介します。
あと3回くらいで模型にしたいですが無理そうです(´;ω;`)