各所で報告されている通り、3月25日A29Kをもって8625Fが運用を離脱しました。
入れ替わるように2134Fが運用を開始しています。

これで東武直通の一般編成廃車は、廃車再開から数えて20F,21F,23F,32F,33Fに続き5本目となり、ついに5000系18本180両に総数で抜かれてしまいました。


田園都市線で待っていても2020系や5000系ばかりに遭遇しますし、すでに狙って乗車・撮影しないと丸1時間以上8500系が来ないこともざらで、ちょっと信じられません💦

いつものように、これまでの活躍を振り返ってみましょう。


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2011年3月某日 二子新地にて 東急8625F
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ホームドアが付いてこのアングルは不可能になりましたが、ここはやはり下からあおるような構図が一番好きでした。

中間の13次車張り上げ屋根がよくわかりますね。


2011年5月某日 宮崎台~宮前平にて 東急8625F
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Thank you!シリーズ回に毎回出ている気がするこの時撮影した写真たち。
GW中で8500が多数やってきたためでしょう。

今でこそ5000系は8500系と遜色なく走っていますが、6ドア組込時は明らかに平日朝限定運用ばかりに入っていましたね。
座席数が減るので日中や土日は極力走らせていなかったのでしょう。


2012年2月某日 あざみ野にて 東急8625F
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朝ラッシュでずらっと並んだ乗客の列の前に滑り込む8625F。
通勤電車の真骨頂といった感じです。


2012年3月某日 溝の口にて 東急8625F
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T運用を代走する8625F。
東武直通編成はTもSも代走しまくりで、清算運用に入ることもしょっちゅうでした。


2012年3月某日 藤が丘にて 東急8625F
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"雨降り1本雪2本"は降雨・降雪時のブレーキングに対する心構えの謳い文句ですが、8500系は空転・滑走しまくりのじゃじゃ馬っぷりを遺憾なく発揮していましたね。
運転士も慣れたものなのか、非常ブレーキも使って気合でとめてましたね(笑)
ホームドアが付いてさぞ運転し辛くなったことでしょう。


2012年4月某日 たまプラーザにて 東急8625F
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朝日に輝く半蔵門行き。
未だに1本だけ残るのは運用本数の関係上仕方ないのかもしれませんが、古き良き行先が残ってくれてマニア的には嬉しい限り。


2013年2月某日 藤が丘にて 東急8625FIMG_0678
検査直後なのかクーラーが綺麗ですね。
帯も張り替えられて上の写真と比べるとピンク寄りになっているのがわかると思います。
降りしきる雪のなかでも爆走していたのが懐かしいです。


2013年3月某日 二子新地にて 東急8625F
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LEDが随分と綺麗ですね。
劣化した3色LEDは見るに堪えないですが、新しい3色LEDは鮮やかで、特に暗いときはくっきり目立って嫌いではないです。
まあ、幕にはかないませんが(笑)


2018年6月某日 高津にて 東急8625F デハ8842
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張り上げ屋根風の13次車デハ8842.
前後の車両の屋根肩と比べると、ステンレスがRの部分にまでかかっているのがわかると思います。

現在では他に8626Fに入っているデハ8800と8606Fに入っているサハ8900のみで、3両が活躍していましたが、そのうちの1両が消えました。

06F,26Fは検査期限順で最も検査期限切れに近い編成ですので、13次車の消滅は時間の問題ですね。

ちなみに、13次車を"軽量試作車"と呼んでいる場合をたまに見かけますが、8000系列で軽量試作車というとまず8000系に組み込まれていたデハ8400(後にデハ8254・8255へ改番)をいいますので、13次車は純粋に"量産車"です。
8500系では確かに9両の小所帯でしたが、8000系では24両が登場しております。


2018年8月某日 たまプラーザにて 東急8625F
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地下要塞から発進するかのようなメカメカしさを感じます。
ステンレスの質感が厳めしいですね。


2018年10月某日 宮崎台にて 東急8625F
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宮崎台は幼少の頃の地元。
小さい頃はこれくらいの高さから8500系をまじまじと見つめていたはずです。

無数のコルゲート、真っ白いクーラー、ゆったり開く扉、はぁーッツとブレーキの圧縮空気が抜け、歯車がかみ合う音が聞こえると、次第にモーターが回転数をあげ、ブロワが唸りをあげてゆきます。

機関車の迫力や新幹線のスマートさには負けるかもしれませんが、身近にこんな生き物のような巨大で面白い音を立てる構造物があれば、否が応でも気になってしまうというものです。

その時と何ら変わらない様子に頬が緩みます。


2019年1月某日 田奈にて 東急8625F
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谷底にある田奈駅は、急行や準急ならば上下線ともものすごい勢いで通過していきます。
自らの存在を知らしめるかの如く雄たけびを上げる8500系の爆音は、それはもう心躍るのです。

8500系の爆音が過ぎ去った後の静寂が愛おしく感じる今日この頃……


2019年6月某日 つくし野~すずかけ台にて 東急8625F
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鉄道写真のHDRはあまり見ませんが、この場所は高台で街並みと田園都市線が綺麗に望めるのでちょっと試してみました。
暗闇につつまれる直前の多摩田園都市の夜景と8500系の組み合わせが何とも美しい……
シールドビームの温かみのあるオレンジが似合っています。


2020年2月某日 宮崎台~宮前平にて 東急8625F
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8625Fを撮影した最後の写真。
冬の朝日に照らされる8625F。

段々になった丘陵地帯の住宅に、路線と一緒に続く門型鉄塔との組み合わせ。
なんとも田園都市線らしい光景です。

8625Fは情景写真に恵まれていたかもしれません。



さて、残り17本170両となった8500系。
すでに2135Fが到着しており、2136・37Fもメーカーでの製造が進んでいるようで、置換スピードが落ちる気配がありません。

8500系を見て、撮って、乗って、その1つ1つの体験を思い出にするつもりでいたいと思います。

これまでの活躍に感謝いたします。
Thank you! 8625!