以前から予告しておりました通り、5200系のバリエーション展開として、上田交通譲渡タイプの5200系を製作していきます。

基本的には東急5200系晩年タイプと同等ですが、Mcデハ5202のクハ5252化に伴うパンタ・配管撤去や、客用扉の取っ手追設、列車無線アンテナの撤去(撤去跡有)、上田交通用の前面票差しなど、こまごまとした点で差異がありますので、そうした点をできるだけ再現しました。


デハ5201
Mc5201上田仕様 v5-2
こちらはデハ5201で、東急時代の車番も5201でした。
現在は総合車両製作所に保存され、機械遺産認定されているのは有名ですね。

上田譲渡に伴う改造は、目につく部分ではほとんどなく、列車無線アンテナ撤去、客用扉の取っ手追設と、前面票差しの追加位だと思われます。


前面
Mc5201上田仕様 v5
向かって左側コルゲート部にある凹の字形の部品が票差しです。
この票差しは譲渡直後にはなかったようで、しばらくしてから設置されたようです。
そのため、一体成型とはせず別パーツとしたうえでゴム系接着剤等で取付を予定しております。


客用扉
Mc5201上田仕様 v6-2
譲渡にあたって客用扉に取っ手が追設されました。
腰部上側の長方形の窪みが追設されたものです。
裾部の窪みは製造当初からありました。


クハ5251
Tc5251上田仕様 v3
クハ5251は東急時代デハ5202を名乗っていました。
現在も上田電鉄下之郷車庫内にて保存されております。
この角度からだとデハ5201と違いがほぼ分かりませんが、東急時代に前面の裾部コルゲートが2本撤去されていることで元デハ5202であることがわかります。

クハの名からわかる通りT車化改造され、パンタや周辺配管も撤去されました。
列車無線アンテナ撤去や客用扉の取っ手追設はデハ5201と同様です。


屋根上
Tc5251上田仕様 v2
特徴的なパンタ撤去痕です。
パンタ台や一部配管痕、避雷器の痕も確認できます。
もちろんデハ5201にあったパンタ取付穴も塞いでいます。

デハ5201屋根上
Mc5201上田仕様 v6
こちらはデハ5201の屋根上で、列車無線アンテナ撤去以外種車のものと変わりありません。
クハ5251との違いがよくわかります。

なお、クハ5251は保存にあたってパンタが復元されていますので、その姿を再現したい場合は再開口していただければ現在の下之郷保存Verにもなります。

本日はここまで!
次回は試作品の様子をお届けしたいですね!