朝晩の風やヒグラシの鳴き声に少し秋めいた感じのする今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

8月発売予定だったものの不備で延期しておりました製品のうち2製品を発売いたしました。
発売に合わせ、9/10 24:00まで新発売10%OFFセールとしておりますのでお見逃しなく!!!
nanofactory新製品情報7





※DMM.makeクリエイターズマーケットへの出品です。

それでは製品の詳細です。


TKK 5200系 晩年タイプ Nゲージボディ4両セット未塗装組立キット
※本製品はボディと屋根板・床板・前面床下機器のみのキットです。
床下機器・台車・車輪・窓ガラス・パンタグラフ・クーラー・車体表記類等は別途ご用意ください。
5200系晩年
TKK5200系は、 1958年に製造された18m級のスキンステンレスカーです。
当車は日本初のステンレスカーとして誕生し、現代ステンレスカーの礎となりました。

台車や電装品をはじめとした基本的な機能・性能は初代5000系と共通ですが、5000系が全長18.5mであったのに対し、5200系では全長18.0mに改められ、のちに18m車標準寸法として定められています。
また、構体断面も5000系とは異なるくの字形の曲げ加工が入り、特徴的な武骨いコルゲートと相まって「湯たんぽ」の名称で親しまれました。

後年は更新工事が数回施され、客扉の交換・客扉窓小型化や窓サッシ改良、前照灯のシールドビーム2灯化、台枠部コルゲート撤去など、外観上の変化も大きいものとなりました。

nano factory では、5200系登場時タイプをリリースしておりましたが、1983年以降に施された更新工事を反映した晩年の姿を新たに選定して、 3D プリントにて皆様にご提供いたします。

現在でも総合車両製作所内及び上田電鉄下之郷車庫にて先頭車が保存されおり、特徴的な姿を拝むことができます。


大井町線戸越公園駅あたりの撮影地をイメージした構図でプロモーション撮影を行いました。
朝陽を浴びて走る5200系をイメージしていますが、我ながらとてもカッコいい……
対向にはかなりボケていますが弊社製8500系が見えます。


・製品写真
※写真は組立例です

デハ5201
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デハ5211
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サハ5251
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デハ5202
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床下機器は、最後のデハ5202以外GMの東急8500系エコノミーキット付属のものを加工・並び替え、実車に合わせてそれらしく取付けています。
デハ5202のみ、GMの18m級長軸距動力ユニット(品番5717)を組み込み、TS-301動力車用台車枠(品番8500)に付属の床下機器レリーフを貼り付けています。
そしてお遊びでこどもの国ヘッドマークも装着(笑)
レーザープリンタで普通紙に印刷しただけですが、超拡大しなければ問題なく綺麗に見えます。
デハ5202前面裾のコルゲート除去もしっかり再現。

初代5000系デハ5117組込の5連が基本でしたので、早いところそちらも製品化したいところです。(一応10月発売予定)

なお、今回再現した晩年タイプは1983年以降の姿で、登場時からの変化ポイントは次の通りです。

・客用扉窓小窓化
・窓サッシ改修
・戸袋窓Hゴム化改修
・乗務員扉サッシ改修
・台枠改修に伴う裾部コルゲート2本除去
・デハ5202事故修復に伴う前面裾部コルゲート2本除去
・前面向かって左端部の手すり除去
・前面シールドビーム2灯化
・前面窓Hゴム黒色化
・避雷器更新
・ランボード追加
・列車無線アンテナ追加

と、箇条書きにするとこれだけ変更されています。
全て再現していますので、登場時タイプの新製品情報ページの写真と比較してみてください。

この姿では、大井町線5連時代~目蒲線3連時代で2年ほど活躍したのち、上田電鉄に先頭車2両が譲渡されました。


・組立風景
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DMMにて3Dプリント出力後はこのような形でお客様のもとにお届けされます。
製品版ではさらに行先表示器が付属しますので、窓ガラス貼り付け後に裏から取り付けてください。

組み立てるとこんな感じに
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配管類やサッシ中段は細いため折損注意です。
製作時には気づかなかったのですが、よく見ると一番手前のサハ5250妻面のサッシ中段が折れています……

サーフェイサーを塗る前に中性洗剤やエタノールでしっかりと脱脂洗浄し、その後ヘッド・テールライト及び種別灯の表裏をマスキングゾルやマスキングテープで養生してください。
塗装後にマスキングを剥がせば、アクリル素材の透明感でレンズ部分を表現できます。

塗装してみました
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塗装は登場時タイプの時と同様です。
下地から順に

サーフェイサー#1200
クレオスアクリジョン"明灰色"(屋根色)
クレオスアクリジョン"シルバー"(ボディ)
で仕上げています。

8500系などと比べてフラットで明るい銀の質感をイメージしています。

Hゴムや連結器・胴受け下部は黒で塗り分けます。
Hゴム部は表面が非常に細い(設計上0.2mm)ので、断面にエナメル黒を烏口でサッと塗り、表面部分をガンダムマーカー極細黒で塗ることで、塗残しやはみ出しを極力抑えています。
……といってもやはりマクロレンズで拡大撮影すると少々塗り分けにガタツキが見られますが……

Hゴムは戸袋窓やドア窓にもありますので塗り分けます。

出来上がりがこちら
5200系晩年
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快晴の写真も欲しいところですが、時間がないので今はこれだけで勘弁してください💦

いい加減撮影用ジオラマをこさえる必要がありそうです……
ナンバーは貼り付けていませんが、そのうちインレタでも注文してみたいと思います。
マスキングしたレンズ類もいい感じで透明感が出ているのがお判りになるでしょうか?


TKK 5200系 デハ5210登場時タイプ Nゲージボディ未塗装組立キット
※本製品はボディと屋根板・床板・前面床下機器のみのキットです。
床下機器・台車・車輪・窓ガラス・パンタグラフ・クーラー・車体表記類等は別途ご用意ください。
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7月に発売したTKK5200系登場時タイプに増結する中間M車デハ5210です。
5200系は登場時Mc-T-Mcの3連でしたが、翌年このデハ5210が登場し、Mc-M-T-Mcの4連となりました。

本製品は中間増結車です。
動力化はデハ5200のみ対応となっていますので、合わせてこちらをお買い求めください。




5200系の紹介はここまで!

9月新製品は他にも予定されております。
引き続き当ブログや公式HP、公式Twitterを定期的にチェックしていただけるとありがたいです!