10年前の2009年3月13日、寝台特急富士・はやぶさがラストランを迎えました。
そして翌3月14日の到着をもって東海道・山陽本線を走破するブルートレインが消えました。

あれから早いものでもう10年のです。
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今やブルートレインはもちろんのこと、機関車も客車も風前の灯火ですね。

このブログでも何度かブルートレインについて記事にしましたが、
せっかくなので振り返ってみます。

2009年3月13日 東京にて
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栄光の1レ富士・はやぶさも18:03という微妙な時間の発車でした。
この時間はもともと3レさくら・はやぶさの発車時間で、
さらに遡れば単独運転時の7レ富士の時刻18:00に近いものでした。

1994年のあさかぜ1・4号&みずほ廃止から廃止されるたびに列車番号が繰り上がっていきました。


2009年3月13日 川崎にて 2レ EF66 53+14系 富士・はやぶさ
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この列車の折り返しが最終便でした。
牽引機はEF66 53で青い手すりが特徴的でしたね。

2008年3月某日 東京にて 1レ 14系オハネ15-2001 寝台特急はやぶさ
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廃止一年前の様子ですが、すでに客車はボロボロでした。
外の鋼板が錆びて塗膜が浮き、
はがれた部分をパテで補修して上から車体色を塗っていました。
特に改造車が顕著で、なはで使われていたソロ用のスハネ25 2100はひどかった覚えがあります。

2008年3月某日 1レ 寝台特急はやぶさ シングルDXにて
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このメカメカしさ、というか、全て物理スイッチなのがいいですよね。
後年木目調の化粧板や壁紙でリニューアルされましたが、
古臭さが隠し切れないところが残念でした。

2008年3月某日 門司にて 2レ 14系オハネ15-4 寝台特急富士・はやぶさ
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ピントが合っていませんが、
マジックアワーの空にレトロなホーム屋根、信号やホームのライト、そしてブルーの客車が
いいバランスで組み合わさって、ノスタルジックな雰囲気がたまらないですね。

門司では富士とはやぶさの増解結のため長めの停車時間があり、これはその時降りて撮影した1枚。

客車列車の増解結は、解結時は簡単ですが増結時は難しいんですよね。
この時は、先に到着した42レはやぶさを一度客扱いし、その後いったん引き上げて
後に到着した2レ富士の機関車を外してから、最後に富士の客車の前にはやぶさを増結していました。

数十分も停車するという現代では珍しい時間のかけ具合がまた魅力でした。

2008年3月某日 2レ 14系 寝台特急はやぶさ デッキにて
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この折り戸ももはや見られないですね。
朝日が差し込むデッキは、今にも軽やかな継目をたたく音が聞こえてきそうです。
わざわざ窓に"自動ドア"なんて書いておくあたりも時代を感じさせます。

2008年12月某日 東京にて 2レ 14系 寝台特急富士・はやぶさ
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長駆九州から一晩走り続けてラッシュ終わりの終着駅にたどりついた14系客車。
その走りをいたわるかのような優しい陽ざしがまったりと暖かそうで……

またいつかこんな列車で長距離をゆったり旅してみたいものです。
欧州では最近夜行列車が復活してまた楽しめるみたいですが、日本にもそろそろどうでしょう?