まずはこれまでの失敗作の数々をご覧ください。
光造形機Form2によるNスケール8500系の試作品
片面は比較的綺麗に造形されますが、
サポート材が付く面は
これはダメですねぇ……
DMMの光造形はForm2によるものだと思いますが、
一体成型の場合はかならずどちらか片面にサポート材が付いてしまいます。
そもそもForm2の造形範囲だと20m級Nゲージが超ギリギリ入るか入らないかのサイズなので、
21m級は不可能だと思われます。
だた床下機器は、まあ使えなくもないような使えないような、みたいな造形です。
表面はアクリル樹脂のインクジェット方式よりなめらかですが、
床下機器ならば滑らかさより細密性を重視すべきだと思いますので、
個人的にはアクリルUltra Modeブラックの造形の方がいいと思います。
続いて、
INTER CULTURE依頼 光造形ABSライクのNスケール8500系試作品
INTER CULTUREの光造形機は3DSystem製のProX 800という造形機で、
495×495×200という大型サイズにも対応します。
ただ、最小積層ピッチは0.05mmで、Form2の0.025mmより劣ります。
上写真を見ても、コルゲートが潰れてしまっているのがわかると思います。
どれもこれも8500系の模型であることはわかるのですが、
鉄道系のおもちゃとしては及第点でも
鉄道模型としては合格点をあげられませんでした。
ここまで鉄道模型用として試した3Dプリント素材としては、
アクリル系インクジェット(DMM.Make)
レジン光造形(DMM.Make/INTER CULTURE)
MJF(DMM.Make)
ナイロン粉末焼結(DMM.Make)
を試してきました。
このうちレジン光造形のみ、
DMMとINTER CULTUREのサービスを双方試しています。
造形品のクオリティは、結局のところ造形サービス事業者が導入している
プリンター性能や特徴に左右されるわけですが、その特徴を表すと、
・細密度で
アクリル系インクジェット>レジン光造形>MJF>ナイロン粉末焼結
・平滑度で
レジン光造形>アクリル系インクジェット>MJF=ナイロン粉末焼結
・造形可能容積で
ナイロン粉末焼結>レジン光造形>MJF>アクリル系インクジェット
・低廉性で
ナイロン粉末焼結>MJF>レジン光造形>アクリル系インクジェット
となりました。
当たり前ですが、細密度・平滑度の項目と造形可能容積・低廉性の項目で相反する結果となります。
ただ、低廉性以外の項目はプリンターそのものの性能に左右されるので、
3Dプリントサービス事業者がまったく新たな別のプリンターを使用した場合、
この評価は変わることも考えられます。
光造形のように、DMMではForm2を使用しているため、
Nゲージサイズのボディすら大きくて一度に造形できなくても、
INTER CULTUREの造形機ならOjサイズのボディもOKだったりします。
最近では中国メーカーのAnycubic Photonや台湾メーカーのPhrozen Makeといった
普及価格帯の光造形機が出てきており、Phrozen Makeは結構大きめの造形も可能なようです。
そして、試作品を造形し続けてわかりましたが、
やはり3DプリンタでつくるNゲージは最低でも積層痕の除去を大規模に行う必要があり、
最近のサスティナのようなステンレス車やA-trainのような
実車が滑らかな車体なら積層痕の除去も簡単ですが、
8500系のような凹凸の多い車種は向かないといえます。
が、
これでは使えないと思ったのですが、INTER CULTUREにお願いした
8500系の積層上面となる屋根上を見てみると、
屋根のRに合わせてかなり筋が入ってしまっていますが、
質感としてはプラスチックと見まがうほど滑らかなのです。
ついでに上面ならば0.2mm程度の配管もこの通り再現できるようなのです。
で、考え付いたのが、
Nスケールは造形機の積層ピッチを考えると細かい表現が難しい
↓
HOやOスケールなら表現可能では?
↓
INTER CULTUREの造形機ならOスケールまで成形可能だ!
↓
そうだ!Ojスケールで作ろう!
という短絡的な思考で始めてしまったわけですが……
スイマセン長くなりすぎるので本日はここまでにします。
次回は設計の様子と出力されたボディをご覧ください。
光造形機Form2によるNスケール8500系の試作品
片面は比較的綺麗に造形されますが、
サポート材が付く面は
これはダメですねぇ……
DMMの光造形はForm2によるものだと思いますが、
一体成型の場合はかならずどちらか片面にサポート材が付いてしまいます。
そもそもForm2の造形範囲だと20m級Nゲージが超ギリギリ入るか入らないかのサイズなので、
21m級は不可能だと思われます。
だた床下機器は、まあ使えなくもないような使えないような、みたいな造形です。
表面はアクリル樹脂のインクジェット方式よりなめらかですが、
床下機器ならば滑らかさより細密性を重視すべきだと思いますので、
個人的にはアクリルUltra Modeブラックの造形の方がいいと思います。
続いて、
INTER CULTURE依頼 光造形ABSライクのNスケール8500系試作品
INTER CULTUREの光造形機は3DSystem製のProX 800という造形機で、
495×495×200という大型サイズにも対応します。
ただ、最小積層ピッチは0.05mmで、Form2の0.025mmより劣ります。
上写真を見ても、コルゲートが潰れてしまっているのがわかると思います。
どれもこれも8500系の模型であることはわかるのですが、
鉄道系のおもちゃとしては及第点でも
鉄道模型としては合格点をあげられませんでした。
ここまで鉄道模型用として試した3Dプリント素材としては、
アクリル系インクジェット(DMM.Make)
レジン光造形(DMM.Make/INTER CULTURE)
MJF(DMM.Make)
ナイロン粉末焼結(DMM.Make)
を試してきました。
このうちレジン光造形のみ、
DMMとINTER CULTUREのサービスを双方試しています。
造形品のクオリティは、結局のところ造形サービス事業者が導入している
プリンター性能や特徴に左右されるわけですが、その特徴を表すと、
・細密度で
アクリル系インクジェット>レジン光造形>MJF>ナイロン粉末焼結
・平滑度で
レジン光造形>アクリル系インクジェット>MJF=ナイロン粉末焼結
・造形可能容積で
ナイロン粉末焼結>レジン光造形>MJF>アクリル系インクジェット
・低廉性で
ナイロン粉末焼結>MJF>レジン光造形>アクリル系インクジェット
となりました。
当たり前ですが、細密度・平滑度の項目と造形可能容積・低廉性の項目で相反する結果となります。
ただ、低廉性以外の項目はプリンターそのものの性能に左右されるので、
3Dプリントサービス事業者がまったく新たな別のプリンターを使用した場合、
この評価は変わることも考えられます。
光造形のように、DMMではForm2を使用しているため、
Nゲージサイズのボディすら大きくて一度に造形できなくても、
INTER CULTUREの造形機ならOjサイズのボディもOKだったりします。
最近では中国メーカーのAnycubic Photonや台湾メーカーのPhrozen Makeといった
普及価格帯の光造形機が出てきており、Phrozen Makeは結構大きめの造形も可能なようです。
そして、試作品を造形し続けてわかりましたが、
やはり3DプリンタでつくるNゲージは最低でも積層痕の除去を大規模に行う必要があり、
最近のサスティナのようなステンレス車やA-trainのような
実車が滑らかな車体なら積層痕の除去も簡単ですが、
8500系のような凹凸の多い車種は向かないといえます。
が、
これでは使えないと思ったのですが、INTER CULTUREにお願いした
8500系の積層上面となる屋根上を見てみると、
屋根のRに合わせてかなり筋が入ってしまっていますが、
質感としてはプラスチックと見まがうほど滑らかなのです。
ついでに上面ならば0.2mm程度の配管もこの通り再現できるようなのです。
で、考え付いたのが、
Nスケールは造形機の積層ピッチを考えると細かい表現が難しい
↓
HOやOスケールなら表現可能では?
↓
INTER CULTUREの造形機ならOスケールまで成形可能だ!
↓
そうだ!Ojスケールで作ろう!
という短絡的な思考で始めてしまったわけですが……
スイマセン長くなりすぎるので本日はここまでにします。
次回は設計の様子と出力されたボディをご覧ください。
コメント