今日は、これまで作成してきたパーツのうち
新たに試作品が到着した2点をご紹介します。

TC型省力化軌道【フレキシブルレールタイプ】
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※レールはKATO製UNITRACKの引き抜きレールを使用しています。

首都圏のJR各線に広まっている省力化軌道の1つです。
"TC"とはJR東日本テクニカルセンター(Technical Center)で開発された、という意味で、
Wikipediaには
”路盤上に透水性のある不織布とバラストを敷き詰め、幅広型のコンクリート枕木を設置した後、凝固性のあるセメントモルタル系のてん充材を注入する”とあります。

1998年頃より山手線で施行されて以降、現在では東海道線や宇都宮線、中央線など
JR東日本の首都圏各線で幅広く採用されています。

今回はこのTC型省力化軌道を再現しました。
特徴的な幅広型コンクリートまくらぎの再現にあたっては、JR東日本の社外向け技術論文誌である
JR East Technical Reviewに掲載の実寸法を基に設計しております。
3Dプリント出力は
"MJF(マルチジェットフュージョン)"と呼ばれる方式で成形した樹脂により出力しており、
耐熱性と靭性にすぐれアクリル樹脂成型などに比べて高い強度が期待できます。
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左:KATO 中:TC型省力化軌道タイプ 右:TOMIX

どうでしょう?
特徴的な幅広のまくらぎをうまく再現出来ていると思います。
MJF出力だとザラザラしたグレーで成形されるため、
塗装しなくともPCまくらぎに近い雰囲気を出せるのが魅力ですね。
また副次的な効果として、軌間に対するまくらぎの幅が太いためより、狭軌感が増しています。
実は締結装置はパンドロールタイプを再現したのですが、
こちらはさすがに細かすぎて潰れてしまいました。

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フレキシブルレールタイプなので道床再現はありません。
砕石の再現が難しく今回は見送りました。
固定式レイアウトでリアルな軌道を作成したい方向けの製品になると思います。
曲げに対する強度は十分で、むしろ現状では少し曲げづらいため折り目を増やす予定です。

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模型特有の高いフランジと締結装置部分が干渉しないように設計しております。

とりあえず曲げ加工性を高める修正を施せば出品できそうです。


EF65 1000 常磐無線アンテナ跡
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以前EF81の常磐無線アンテナ跡を作成し、DMMクリエイターズマーケットに出品しました。
おかげさまでコンスタントに発注をいただいており、注目の高さがうかがえました。

今回はそのEF65版ですね。
製作記はこちらの通りです。

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どうでしょう?
特徴的なくねくねした配管が見事に再現されています。
これを真鍮線で作るのはなかなか骨が折れます。

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今回も取付冶具を付けてあります。
ピンバイスを差し込めば一発で穴あけ完了です。

……と言いたいところですが、本製品はまだ穴あけまでは試していません。
というのも、上写真の通りこの機関車は1114号機なので、
別に常磐無線アンテナ跡はいらないのですよね。

製作記に書いた通り常磐無線アンテナ跡残存機は新鶴見の1071~1085号機なので、
それ用にPF釜を買ってこなければ……と思っております。

普通こういうのって先に機関車があって必要パーツを後から揃えるものですが、
アイデア先行で常磐無線アンテナ跡を先に作ってしまったのでした。

キャプチャ2
有楽町付近のレンガアーチも設計し始めました。
レンガの表現が潰れないように、しかしオーバースケールになりすぎないように
調整してあげないといけないですね。