24系北斗星用の水タンク耐雪カバーは修正中ですので、
他に製作中の部品を一挙ご紹介いたします。


・24系北斗星用水タンク耐雪カバー タイプB
スライド1
前回こちらでご紹介した水タンク耐雪カバーのステー付きバージョンです。
スシ24やオハ25ロビーカー、スハネ25半室ロビーのような大型水タンクを有する車両は
こちらのタイプが適任です。


・14 / 24系水タンク鋼板補強北海道仕様
スライド2
JR北海道のスハネフ/オハネ14 500やその改造車オハネ24 500、
後方監視窓のある異端車オハネフ24 500などで採用された水タンク補強です。
水タンク全体を鋼板で包むように補強した酷寒地仕様で、通常の24系水タンクより
角ばった形状が特徴です。
TOMIXから発売の各車は、通常の24系床下部品の流用のためこの形状で再現されていません。
こちらの部品に置き換えたいところです。


・24系オロハネ24・25 北斗星用追設水タンク
スライド7
ロイヤルとB個室の合造車に追設される耐雪カバー付きの水タンク。
ロイヤルへの供給専用の水タンクでしょうか。
ロイヤル付きの車輛は北海道・東日本編成双方に設置されています。


・24系オロハネ25 北斗星北海道編成用追設床下機器
スライド6
正直このパーツは3Dプリンタで出力するほどの形状ではないのですが、
せっかくなので作りました。
四角い箱を組み合わせただけの形状ですが、
主に北海道編成のロイヤル付き車両に設置されているようです。
こちらもロイヤルの設備に関して備えられた機器だと思われます。


・24系オロハネ24・25 北斗星東日本編成用追設床下機器

スライド5
同じロイヤル付き車両への追設機器でも東日本編成のものは形状が違います。
こちらは明らかにトイレタンクと思われる形状をしておりますね。
ちょうどロイヤルの部屋の直下に設置されているため、
ロイヤルが車端に寄るオロハネ25 500はこの部品も少し端に寄ります。


・24系オハネ25 北斗星北海道編成用追設床下機器
スライド4
正直何の機器なのか不明なのですが、北海道編成のデュエット単独車・ソロ単独車で見られます。
やはり既製品流用の床下機器を加工して置き換えるのに最適です。


・14 / 24系北斗星ほか クーラー更新
 左から
 AU76クーラー更新
 AU77クーラー更新ファン1基タイプ
 AU77クーラー更新ファン2基タイプ
スライド3
北斗星用の24系はクーラーが更新されており、
AU76・AU77とも排気口形状が異なります。
特にAU77は排気ファンが1基のものと2基のものがあるようで、
2基のものはTOMIXがさよなら北斗星を出したときに初めて型を起こしたようです。
クリエイティブ モアより出版の北斗星サイドビュー写真集を見る限り、
一部の北海道オハネ25 560のみファン1基タイプとみられるクーラーを載せています。
その他の更新クーラーはファン2基タイプが圧倒的でした。

取付足はTOMIX製準拠です。
既製品に比べ細かい箇所でディテールアップしております。
既製品の未更新クーラーの置換やパーツストック、改造用途に最適です。


・TNカプラー準拠 EF66密着自連空気配管
スライド8
北斗星から離れてEF66の部品です。
貨物更新機や西日本の床下グレー化以降では撤去されてしまいましたが、
それ以前は密着自連の上下に元空気ダメ管の接続栓が付いていました。
コキ10000の高速貨物用に設置されたものです。

コキ10000撤退後もこの栓はしばらく残っており、
旅客機もブルトレけん引開始以降2000年代初頭まで残っていたので効果的なパーツになるかと……
既製品付属のTNカプラーに取り付けて使用するつもりで作成しています。


・KATO製UNITRACK互換 TC型省力化軌道タイプ
スライド9
バリエーション展開も考えて鋭意製作中の軌道シリーズです。
最初は、21世紀の首都圏JRにうってつけのTC型省力化軌道を模した道床付きレールです。
締結装置部分はパンドロールを再現しています。

もちろんレールは別途用意となりますが、
技術革新によりまくらぎや道床部分は様々な形状が開発されておりますので、
そういった特徴的な軌道を再現できるパーツを考案中です。
ラダーまくらぎや弾性直結軌道なんかも再現したいところですね。

今のところKATO製のUNITRACK準拠で製作しており、
単線・複線・各種曲線半径のレールやカント付きレールまで展開できると使えそうです。


とまあ、いろいろな部品を3DCADで考案しているところです。
TC型省力化軌道以外は試作品のプリントを依頼しております。

3DCADと3Dプリンタの組み合わせにより、
これまで製作するのが難しかった複雑な形状の部品を、大量・多品種で展開できます。
射出成型並みの量産は向きませんが、小さなパーツなら一度に複数のパーツをプリントできますから、
小さな縮尺模型ほど有利かもしれません。

しかし、思いついたら形にできるというのは本当に革新的です。
Googleやアップルのような最先端の革新企業では
自社に芸術家を迎え入れようと注力しているようですが、
ここまで物を形にする技術が容易になるとこれまで以上に”アイデア”や"美しさ"といったものが
重要になるのも当然だと思ってしまいました。

だからといって基礎技術をおろそかにしていいわけではありませんが、
模型製作一つとっても、その考え方を大きく変えていく必要がありそうです。